疥癬の民間治療:抗真菌の効果があるアロエについて

疥癬は、ヒゼンダニの寄生によって引き起こされる皮膚感染症のことです。日本語では湿瘡や皮癬とも呼ばれます。疥癬は交尾を済ませたヒゼンダニの雌成虫が皮膚の角質層内にトンネルを掘って寄生し、その中で産卵をすることで発生します。はじめて寄生された場合には皮膚には皮疹が現れ強いかゆみが生じます。ヒゼンダニそのものの大きさは非常に小さく体長はわずかに400μミリであり肉眼で確認することはできません。このため一見すると疥癬と白癬の見分けが付かないため顕微鏡などで確認をする必要があります。

疥癬の治療法としては外用薬で対応するのが一般的でフェノトリンやクロタミトン、ペルメトリンといったものが使われます。また近年は内服薬としてイベルメクチンも利用されるようになっています。白癬と異なり抗真菌薬ではなくいわゆる殺虫作用のある薬が使われます。また白癬が抗真菌薬を利用しなければ完治できないのに対して、疥癬は虫の寄生によって行われているので、殺虫性のある薬剤を利用することで治療することが可能です。

一方で疥癬は白癬と同じく古くから人間を悩ましてきたこともあり、さまざまな民間治療法が伝わっており、そのひとつがアロエになります。アロエはサボテンのような多肉植物であり、古くから生薬として用いられてきた植物として知られます。特にアロエベラは大きな茎となるため採取するのに向いています。採取される抽出物は怪我や火傷、皮膚感染症などに効くとされており、疥癬治療にも古くから使われてきています。疥癬に対して効果がある理由としては殺菌性があるため傷口の炎症を抑え細胞を活発化されるといったことがあります。またアロエの成分には抗真菌作用があるため白癬の成長を阻害するとった働きもあります。